喋っていたら思った以上に遅くなってしまって、急いで輝楽さんが待ってるマンションへと向かった。
「はぁ、はぁ……」
走ってきたから息切れが酷かったけど、着いた。
今日はエレベーターを使わしてもらって、輝楽さん達のところに行く。
ピンポーン
ドアホンを鳴らすと、すぐに開く扉。
「伊鳥、いらっしゃい」
明らかに遅れたのに、それに怒らず迎えてくれた。
「すみません、遅くなってしまって……」
「いや、全然。入って」
「ありがとうございます。じゃあ、お邪魔します」
輝楽さんのマンションに入るのは、そんなに経ってないのに久しぶりに感じる。
それだけ私の中で印象付いてるんだろうね。
もちろんいい方向に。
「伊鳥はやっぱ礼儀正しいね」
「いえ、そんなことないですよ」
「いやいや、あるから。それに、その服装も似合ってるし、髪型も可愛い」
「あ、ありがとうございます」
話しながら、輝楽さんの部屋へと入る。
その中には、太陽君も紫織さんもいなくて。
2人きりってことを余計に意識してしまう。
……緊張する。
「伊鳥、先映画見ない?いろいろ借りてきたから」
「いいですね。そうしましょう」
映画を2本選んで、一緒に座る。
いいのかなとは思ったけど、選ばせてもらった。



