ぱっと顔を上げると、意地悪な顔をしていた。
「も、戻ります」
正直に言ったら、まだ戻りたくない。
でも、いつまでもサボってるわけにもいかないから戻らないと……
「俺が無理。伊鳥のそんな可愛い顔を誰にも見せたくない」
「……っ」
これからもこんな感じかと思うと、目眩がしてきた。
今日は待ちに待った家デートの日。
昨日は楽しみすぎて、眠れなかった。
小学生かって自分でも思ったけど、楽しみなものは楽しみなんだからしょうがない。
服装は悩んだけど、気合いを入れすぎないようにしながら選ぶ。
薄いピンク色のブラウスに、下はパンツ。
髪は緩く巻いてみた。
どんな反応なんだろうとドキドキしながら、マンションへと向かった。
その途中で……
「伊鳥ちゃん!」
「えっ……あ、きーちゃん」
笑顔のきーちゃんが私に走り寄ってきた。
「久しぶり!」
「うん、同窓会以来だね」
きーちゃんと会うのは結構久しぶり。
会えて嬉しい。
「髪、切ったんだね!似合ってる!」
「ありがとう!これでも、伸びたけどね」
「それでも、前はもっと長かったよ!」



