「それは思います。正直うざくてしょうがなかった」
「ちょっと!」
寧々ちゃんからもそんなことを言われてしまう。
部活内でこんなことが起こっていたなんて知らなかった。
副部長という立場なのに、気づいてあげられてない。
そんなの副部長失格だ。
気持ちが落ち込んでいったその時。
ガチャッと扉が開いて、ある人達が入ってきた。
入ってきたのは……
「あらあら、落ち込んでるみたいね」
「……」
奈々美さんと頼君。
頼君はともかく、奈々美さんがどうして……?
すごく嫌な予感がした。
「先生にこのことは言っておいたわ。もうすぐ来るわよ」
頭が真っ白になる。
「どうなるかしらね」
楽しそうに笑う奈々美さん。
私が堕落するのを望んでいるようだった。
「あぁ、あと私をよく叩いたりしているってことも話してもらったわ」
何、それ……
私は奈々美さんを叩いたりなんてしてない。
むしろ、私が叩かれる側だ。
「そんなの、私やったことないです。どちらかといえば、それは……」
「でも、これを言ってくれたのは咲さんと頼君よ」
思考が停止する。
咲と頼君がそう言った……?



