「琴月!」
「何ですか?」
ある日、慌てたような感じの顧問の先生に呼び止められた。
どうしたんだろう……?
「お前の作品が全国に行くことになったんだよ!」
「えっ、本当ですか?」
「あぁ!」
すごく嬉しかった。
私の描いた作品が全国に行くなんて。
顧問の先生も本当に嬉しそうだった。
何でも、この学校の美術部が全国に行ったことはないらしいから。
私自身も全国まで行けたのは初めて。
本当に嬉しくて、舞い上がってた。
それからある程度経ったある日、本当に舞い上がってたしまいそうな出来事が起こったんだ。
「あ、伊鳥ちゃん!」
「どうしたの?きーちゃん」
今度はきーちゃんの口から驚きの言葉が発せられた。
「伊鳥ちゃんの作品、全国コンクールで大賞だったんだって!」
「えー!」
それには、本当にびっくりだった。
嘘、本当に……?
「すごいよ、伊鳥ちゃん!」
美術部の皆から祝福され、学校内では全校の前で表彰された。
「琴月さん、よくやってくれました。あなたは我が校の誇りです」
そう言われて、改めて実感できた。
本当に本当に嬉しくて。
少し調子に乗ってたと思う。



