いつの間にか、君に恋していたんだ。



太陽君にそう言われてしまうほど。


「大丈夫!いずれ、伊鳥にちゃんと話すから」


「ほんと?」


「ほんと」


そう言ってもらえただけで元気づけられた。


「伊鳥もそん時は話せよ!」


その言葉にドキリとした。


やっぱり、太陽も少しは勘づいてるみたい……


「うん」


確かに、私は太陽君達に話してないことがある。


それを言ってないのに、悲しくなるなんていけないよね。


そう思い直した。


「ただいま」


「あ、輝楽兄おかえり!」


「輝楽さん、おかえりなさい」


輝楽さんが帰ってきて、3人て食卓に並んで食べる。


小夜さんにはもちろんこのことを言ってある。


言った時は少しびっくりしてたけど……


許してもらった。


あの家を出てから、本当に毎日が楽しい。



でも、浮かれていたから、あんなことになったのかもしれない。









今日はシフトを入れている日で、小夜さんとバイト場所に向かう。


「伊鳥ちゃんが来てくれてよかったわ!おかけで売り上げが上がったもの!」


「私は関係ないと思いますよ」


「いいえ、関係あるわ!」


私が増えたからって、売り上げが上がるはずがない。