私がシフトを入れた日で、バイトをしていると、ある人が入ってきた。
「いらっしゃいませ」
「伊鳥ちゃん!」
「……あっ、肇さん!」
そう、入ってきたのは肇さんで……由香ちゃんは隣にいない。
「お1人ですか?」
「いや、後から由香来るから」
「そうですか」
由香ちゃん、あの時のこと忘れてなかったんだ……
「好きなところ座っていい?」
「はい、もちろん。お好きな席にどうぞ」
肇さんは2人席に座った。
それは、由香ちゃんが後から来るからだよね。
お水を2つ持って、肇さんが座ってるテーブルに置いた。
「ありがとう、伊鳥ちゃん!」
「いえ、これは仕事ですので」
大げさに喜ばれて、少し苦笑いを浮かべる。
「はぁ、俺は客としてしか接してもらえないの?」
「え、えっと……」
どう言えばいいのか困る。
冗談が分かりにくいし……
「なあんてね。別にいいからね?伊鳥ちゃんの店員ぶりも見てみたいし!」
うーん、よく分からない人……
「もう注文決まってるから、注文いい?」
「あ、はい。どうぞ」
「ジャンボパフェを1つ!」
えっ、ジャンボパフェ……?
頼んでる人見たことあるけど、あれは本当に大きかった。
食べきれるのかな……?



