スマホのことはショックだったけど、いいことあったな。
由香ちゃんの彼氏の肇さんのことを知ることができたし、由香ちゃんの新たな一面も知れたし。
すごくお似合いのカップルだったな……
「あ、伊鳥!」
そう考えていた時、明るい声が私を呼んだ。
この声……
「太陽君」
振り向くと、やっぱり太陽君で……明るい笑顔を浮かべて、こっちに向かって走ってきた。
「今から行く?」
「うん、そのつもりだよ」
「なら、俺も行く!」
「あはは。そもそも、太陽君の家なんだよ?」
「確かにそうだな!」
太陽君の明るい笑顔を見ていると、嫌な気分も吹き飛ぶ。
太陽君は不思議な魅力を持ってる人だよね。
名前通りの人っていうか……まるで、太陽みたいな。
うん、名前通りだね。
「どうしたの、伊鳥」
「うん、太陽君は名前通りに明るいなと思って」
「あぁ、それよく言われる」
「よく言われるんだ?」
「うん、ことあるごとに。男も女もどっちにも言われるな」
だよね、やっぱりそう思うよね。
私でも思うもん。
そりゃあ、言われ慣れてるか。



