いつの間にか、君に恋していたんだ。



こういう関係いいなぁ……


お互いに好きだっていうのが伝わってくるし。


肇さんは、普段からきっと可愛いって言ってるんだろうし。


前の元カレを思い浮かべた。


頼君は最初は可愛いって言ってくれたりしたけど……あれは、きっとお世辞だったんだろうな。


私も女の子だから可愛いって言ってもらえたのは嬉しかったけど、それは最初だけ。


あとは、ずっと私のことをブスと言ってたから。


私のこと好きだったのかも分からない。


でも、それは私も同じ。


頼君のことを本気で好きだったのかと聞かれたら……多分違う気がする。


告白された時も好きって気持ちがあったわけじゃなかった。


あんな風に裏切られたのはショックだったけど、原因は私にもある気がするから怒れない。


「あ。伊鳥、今もしかして元カレのこと考えてる?」


そんな私の考えを由香ちゃんは読み取ったみたい。


私のことを本当によく分かってる。


「うん」


「あんな奴のことなんか忘れなさい。ほら、伊鳥には輝楽先輩がいるじゃない。それに、神崎太陽も」


あんな奴って……頼君、由香ちゃんに相当嫌われてるなぁ。


私が正直に話したせいなんだろうけど……


苦笑いをするしかない。


そもそも、由香ちゃんは勘違いしてる。


由香ちゃんはきっとまだ私が頼君のことを好きだと思ってるんじゃないかって思う。