太陽君に告白されたら、きっとその子はOKするんじゃないかな……
だって、太陽君は本当に優しくていい人だから。
断る人は相当理想が高いか、好きな人がいる人くらいだと思う。
「あ、いや……」
「はぁ。鈍感ってもはや罪だな。自分だとこれっぽっちも思ってない」
輝楽さんは呆れ顔でこっちを見てきた。
な、なんか変なこと言ったかな……?
「は、はは。まぁ、伊鳥だもんな」
苦笑いをして、どこか遠い目になった太陽君に首を傾げる。
どうしたんだろう……?
「でも、その子は俺のこと全く意識してねぇの。友達だと思ってるだろうし。俺の片想いだから」
少し切なそうな顔でそう呟いた。
……私、余計なこと言っちゃったみたい。
軽々しく言ったことを反省しながら、太陽君の好きな人のことを考えた。
太陽君が片想いか……
こんなにモテる太陽君に好かれてる人はどんな人なんだろう……?
でも、きっと優しくていい人なんだろうな。
太陽君みたいに。
見た目で判断するって感じじゃないから、美人さんってわけでもなさそう。
「それでも頑張ってね、太陽君。その子に意識してもらえるように」
「ん。俺、その子に少しは意識してもらえるようになってから、告白しようと思ってるから。ライバルは多いけど、頑張るな!」
最後は何故かちらっと輝楽さんの方を見た。



