せっかく輝楽さんに教えてもらってるのに……
「別にいいけど。具合悪い?それとも、疲れた?」
「いえ、そんなんじゃないです。大丈夫ですから、そのまま教えてください」
そんな私を輝楽さんは見て、首を振った。
「いや、一旦やめよう。休憩にするか。太陽もそうするか?」
「そうする!」
「えっと、じゃあそうします」
気を遣ってくれたのか、休憩にしてくれた。
さっき考えていたことは本人には言えないことだけど……
「にしても、伊鳥どうしたの?なんか、集中できてない感じだったけど」
「あっ、何でもないの。ただ、由香ちゃんと交わした会話を思い出してただけだから」
太陽君にまで言われてしまう。
そんな心配されるようなことでもないんだから、しっかりしなくちゃ……
「由香ちゃん?」
「あっ、由香ちゃんは私の親友なんです。幼馴染みで1個上なんですけど、すごく仲が良いんです。それに、とっても美人ですよ」
「あぁ、そういえばいたな。玉城由香だっけ。俺が3年の時も美人だって騒ぎになってた。でも、興味なかったし顔は知らないけど」
あんなに美人な由香ちゃんを興味ないって言うなんて……
輝楽さん、強者だ。
でも、由香ちゃんはやっぱりすごいな。
先輩からもモテてるんだ……



