「あはは、そうだね。うーん、何がいいかな……」
悩みに悩んだけど、ふとあるものが目に止まった。
スノードーム……
これがいいかも。
もうすぐクリスマスだし、このスノードームはとっても綺麗だから。
クリスマスとは言っても、1ヶ月以上あるけどね。
それに、小物じゃないけど。
「スノードームはどうかな?」
「スノードームか。いいな。萌が喜びそうだ」
湊君の了承を得てから、レジへと並んだ。
「いらっしゃいませ。こちらでよろしいですか?」
「はい」
「かしこまりました。こちらは480円でございます」
店員さんにそう言われて、湊君はお金を出した。
「ありがとうございました」
会計が終わって、お店を出た。
「ありがとな、ふゆ」
「ううん、よかった。それに、楽しかったよ」
これでバイバイ……
なんだか寂しいな……
「じゃあ……」
「ちょっと待ってくれ、ふゆ」
行こうとしたら、手を引っ張られた。
「ふゆ、この後時間あるから、せっかくだし飯を一緒に食べないか?もちろん、おばさんの許可を取って」
湊君からのお誘いに胸が高鳴る。
行きたい……