「なるほど。可愛い小物かぁ」


だったら、ここで正解だね。


「そういえば思ったんだが、いつの間に萌ちゃんと呼ぶほど仲良くなったんだ？」


「それは萌ちゃんが私と仲良くなりたいってって言ってくれたからだよ」


あれがなかったら、私と萌ちゃんは仲良くなってない。


そもそも、萌ちゃんのことを妬んで終わっていたかもしれない。


「そうか。やっぱり、萌は社交的だな。それに、明るくて友達もたくさんいる。俺とは正反対だ」


「確かにそうだね」


湊君と萌ちゃんは付き合ってるのが少し不思議なるくらい正反対。


クールでかっこいい湊君と明るくて可愛い萌ちゃん。


でも、誰が見てもお似合い……


萌ちゃんに関してはいい子だし。


この頃、少し思うんだ。


湊君の彼女が萌ちゃんでよかった。


矛盾してるとは思うけど、それでもやっぱり思う。


もっと醜い私になっていたかもしれないから。


告白出来なかったのは、私。


本当なら、妬んでもしょうがないんだけどね。


「それで、どうする？」


「俺はあまりセンスがないからな。だから、ふゆに選んでもらうことにしたんだ。萌が喜びそうなものをふゆは選べるんじゃないかって」