キラッと光る汗。
湊君は萌ちゃんの方を見て、クシャッと笑ってピースする。
それに対して、萌ちゃんもピースを返している。
周りの人は冷やかすようにヒューと言ったり、口笛を吹いたり。
私は顔をそらした。
こんなの見たくない。
見たって、余計に辛くなるだけ。
その後も湊君のクラスは勝ち進み、見事学年で優勝することができた。
終わった後、萌ちゃんがタオルを差し出していて……それを見て余計に辛くなる。
いいなぁ、萌ちゃんは……
でも、告白する勇気もないくせにら萌ちゃんを羨んでしまう自分がすごく嫌。
「あ、次は律先輩達の試合よ」
気を遣ってだと思うけど、優しく声をかけてくれた。
「うん」
なんか、妙に人が集まってる。
湊君達の試合より断然多い。
「うわー、すごい人」
「湊君の試合より多いよね」
これ、もしかして……
なんとなく、何で皆がこっちに固まってるのか分かった。
その予想は大当たりで……
「キャー、佑都くーん!」
「頑張ってー、佐野君ー!」
「佐野君、かっこいいー!」
「律君、頑張ってー!」
「凍堂君、ファイトだよー!」
「頑張ってください、凍堂先輩ー!」



