チャラい彼は、意外と一途



目をキラキラ輝かせてる紗奈ちゃん。


嬉しそうだけど、この人は誰なの……?
  

私が知らないだけで有名人なのかな……?


「そっか。君は佑都のお気に入りのふゆちゃんだよね?」


爽やかな笑顔でじっとこっちを観察するように見てくる。


私の名前も知ってるんだ……?


「お気に入りかは分からないですけど、名前は合ってます。あなたの名前は……」
  

「ふゆ、知らないの!?この人は凍堂律先輩。確かに保健室登校してて知らない人もいるけど、有名人よ!」


よ、よく知ってるね。


紗奈ちゃんの勢いについ圧倒された。


それにしても、凍堂先輩って保健室登校してるんだ……


どっか悪いのかな……?


「俺のことよく知ってるね」


「はい、もちろんです!」


紗奈ちゃんの凍堂先輩を見る目が完全に恋する乙女。


もしかして……紗奈ちゃんって、凍堂先輩のことが好きなのかな?


そんなこと聞いたことなかったけど。


「僕ら、完全に空気だよね」


「そうですね」
 

佐野先輩と2人で苦笑いした。


「ふゆちゃんって、こいつのこと爽やかだなって思う?」


「えっ、あ、はい」


何で、急にそんな話に……?


「紗奈ちゃんの夢壊すかもだけど、律ってああ見えて腹黒いんだよ」


「えっ、そうなんですか!?」