チャラい彼は、意外と一途


 
助けてくれたのは湊君だった。


いつも嫌だと思うけど、湊君に触れられたところが熱くなっていく。


心臓の音も速く大きくなってる。


気づかれてしまうんじゃないかって思うくらい。


「気をつけろよ。ふゆに抱きついた柳樂も。じゃあな」


そう言って離れていった湊君。


萌ちゃんとお弁当食べるのかな……


萌ちゃんとのことを考えるたびに暗い気持ちになってしまう。


いい加減にしたいな……


「かっこいいね、檜山君って」


「うん、そうだよ。もしかして、紗奈ちゃんも好きになっちゃった?」 


「いやいや、それはない」


おどけて聞いてみたら、即答された。

 
その答えに安心している私。


はぁ、ダメだな……


湊君のことを友達と思えるそんな日が来るのかな?


「それより、食べましょ。どこで食べる?」


「私は別にどこでもいいよ」

 
「そうよね。うーん……」


「それなら、屋上はどう?」
  

急に現れた佐野先輩にびっくりした。    


「びっくりした」


「急に現れないでくださいよ」 
 
 
2人で抗議すると、軽く笑って。


「ごめんごめん」