チャラい彼は、意外と一途



妙に話しかけてくるもんね、佐野先輩って。


苦笑いをしていたら、2年生の試合スタート。


さすが、2年生。


上手いなぁ……


1年違うだけでこんなに違うんだ。


「上手いね」


「うん、さすが」


午前中に2年の試合が全部終わって、優勝のクラスも決まった。


あとは私達の学年と3年生だけ。


まだ少し時間があるからと、1年生の優勝クラスを決めることになった。


それが終わったら、お弁当。


試合は、惨敗。


紗奈ちゃんの活躍のおかげで1セットは取れたけど、他のチームがね……


もともと私達が対戦したのはバレー部が1番多くて、優勝候補のクラス。


他にも上手い人はたくさんいたんだ。


1セット取れただけでもすごいよ。


「はぁ、負けた」


「しょうがないよ。紗奈ちゃん、すごかったんだから元気出して」   


「うぅ、ふゆ天使!」


「へっ、キャッ……」


急に抱きつかれて、バランスを崩す。


それを誰かが支えてくれた。


「大丈夫か?」


「あ、湊君。あ、ありがとう」