チャラい彼は、意外と一途



「紗奈!」
  

でも、紗奈ちゃんのスパイクが決まってデュースにならないで済んだ。


私達のクラスの勝ち。


「あーあ、負けちゃった。でも、すごく楽しかったよ!」


キラキラした笑顔で言われて、私も頷く。


「うん、いい試合だったね」


「そうね」


「そうだね!ふゆちゃん達、私達の分まで頑張ってね!」


「うん、頑張るよ」


「もちろん頑張るわ」


ハイタッチを交わして、笑い合った。


湊君はすごく褒めてくれたんだ。


すごく嬉しかった。


次は、2年生の試合。
   

さすがに3試合連続はきついからということで私達は休憩。


「あ、ふゆちゃん!」

 
すると、佐野先輩がこっちに来た。


「佐野先輩、何ですか?」


「そんな警戒しなくても、何もしないから大丈夫。ただおめでとうって言いに来たんだよ。ふゆちゃん、すごかったね。紗奈ちゃんも活躍しててすごいなって思ったよ」


「そうですか。嬉しいです。ありがとうございます」


「ありがとうございます」


いろいろな人に試合のこと褒めてもらえるのは、素直に嬉しい。


相手が佐野先輩でも……


「佐野くーん」 
 
 
「はい、待ってね。じゃあね、ふゆちゃん、紗奈ちゃん」


女の先輩に呼ばれて、去っていった。


「話しかけてこないでほしい」


「あはは、そうだね」