チャラい彼は、意外と一途



なんだか、緊張してしまう。


「ふゆちゃん、湊の看病してくれたんだって?」


話を切り出されたと思ったら、まさかの看病のこと。


……怒られるかな?


何勝手に彼女ヅラしてるんだって。


「うん……」


不安になりながらも答える。


これで、萌ちゃんとの友好的な関係も終わったかもしれないと思いながら……


「ありがとう、ふゆちゃん!」


なのに、笑顔でそう言われたから、びっくりしてしまった。


てっきり、怒られるかと思ったのに……


「……怒らないの?」


「怒る?何で?」


「だって、彼女の萌ちゃんがするべきなのに……私が勝手にしたから」


「怒るわけないよ!私、どっちにしろ湊の家行けなかったんだ。だから、ふゆちゃんが行ってくれて助かったよ!」


萌ちゃんは心が広いな……


ますますいい人だと萌ちゃんを見ながら思う。


でも、嫉妬とかしないのかな?


「萌ちゃんは、私が湊君の看病をして嫉妬しないの?」


「しないよ!そんなので嫉妬しないから、私」


うーん、なんか湊君が少し可哀想に思えてきた。


萌ちゃんって、思ったよりも大らかな性格みたいだね。


「そっか」


「うん。でも、本当によかった。湊って、1人で溜め込んで我慢する癖があるから……って、幼馴染みならふゆちゃんの方がよく知ってるよね」


「そこまでだよ。それに、彼女は萌ちゃんなんだから、萌ちゃんの方が知ってるんじゃないかな?」