私の下心を知らないだろうけど、看病してくれたお礼だからって、わざわざ買ってくれたりしないと思うから。
いや、常識がある人はしてくれるのかな……
でも、どっちにしても優しいことに変わりない。
「じゃあ。ありがとう、湊君」
「ふゆが礼を言うのはおかしいだろ」
そう言って笑いつつ、私に聞いてきた。
「何がいいんだ?」
「えっと、お茶をお願いします」
「じゃあ、爽健美茶でいいか?」
「うん」
お金を入れて、爽健美茶があるボタンを押す。
ガタッと音と共に、爽健美茶が出てきた。
「ほら」
「ありがとう」
「あぁ。それより、急がないとチャイム鳴るぞ」
「えっ。あ、ほんとだ!」
チャイムが鳴るまであと数分。
ダッシュで行かないと、絶対間に合わない。
「一緒に急ぐか」
「うん!」
湊君と一緒に走ってら教室へ。
湊君はまだ私の教室よりは近いからいいけど、私は少し遠い。
「じゃあな、ふゆ。間に合えよ」
「あ、うん。またね」
それからも走って、なんとか授業に間に合った。
よかった……



