チャラい彼は、意外と一途



頷いてたけど、さっそく聞かれた。


「ねぇ、ふゆっていつから檜山君のこと好きなの?」


……さっき言ったばっかりなのに。


そう思ったけど、仕方なく答える。


「分からないよ。いつからなんて……気がついてたら好きだったんだ。はっきり自覚したのは、高学年だった気がする」


「へー、そうだったのね。高学年より前だったこともありえるけど。それでも長いわね。5年間でしょ」


「うん、そうなるね」


自覚するまで、結構時間がかかった。


でも、ずっと前からきっと湊君のことが好きだったんだと思う。


なかなか自覚できなかったのは、湊君のことしか好きになったことがないから。


「ほんと一途ね!可愛すぎ!」


「わっ……」


ぎゅっと抱きつかれて、バランスを崩してしまった。


「っと、大丈夫?」


痛みは来なくて、代わりにボスっと何かに包まれる。


その何かっていうのは誰か分かってるんだけど……


その助けてくれた相手を見て、お礼を言った。


「あ、ありがとう、久隆君」


「どういたしまして」


久隆忠君、このクラスの人気者だ。


爽やかでイケメンだから、女の子からの人気が高いみたい。


湊君や佐野先輩に比べたら負けるけど……


でも、イケメンということを鼻にかけるわけでもないから、男の子からも好かれてる。


男女問わず人気なのってすごいよね。