「そりゃあ、思いますよ。こうやって、一緒に帰ったりできるのもあと少しだと思うと」
寂しくて寂しくてたまらない。
卒業式なんてなければいいのに、そんな変なことを考えてしまうほど……
「ふっ、可愛い。ふゆちゃん、可愛すぎる」
ぎゅっと突然抱きつかれた。
「ちょっ、人前ですよ!」
「そんなの僕は気にしない」
「私は気にします!」
でも、振り払おうとは思わなかった。
やっぱり不安なんだ……
だって、大学にはきっと綺麗な人がたくさんいる。
その人に目が眩むかもしれない。
好きになってしまうかもしれない。
重い私は、それが本当に不安だった。
遠距離恋愛っていうのが1番応えてるんだと思うけど。
「大丈夫だよ。僕はふゆちゃんだけ。これは前も行ったよね。僕がこんなにも好きになったのはふゆちゃんが初めてなんだよ?すでに重いと言われる域に入ってるから、不安に思わなくても大丈夫だよ」
そんな私を見透かしたような優しく甘い言葉。
嬉しいのに、不安は消えてくれなくて。
そんな私が嫌だなと思いながらも、きっとずっと付きまとっていくんじゃないかなと思った。



