「何言ってるの?ふゆちゃんは優しすぎだよ。ううん、優しさを通り越してお人好しすぎると言ってもいいよ。許してもらえるのが不思議なくらい、自分でも嫌なことをしてしまったんだから」
「嫌なことといっても、別に萌ちゃんに意地悪なことされたわけじゃないよ。そりゃあ、萌ちゃんに邪魔しないでって言われた時は初めて萌ちゃんのことを嫌だって思ったけど。でも、萌ちゃんのことを嫌いにはなれなかった。一時期は苦手だったけどね。それは、萌ちゃんの性格がいいからだと思うよ。完全に悪役になりきれてない。萌ちゃんは優しいからね。現に、なんやかんや言っても今は私を応援してくれてるでしょ?」
本当に怒ってなかった。
萌ちゃんのことは普通に友達として好きだから。
「ふゆちゃんはこういう性格だからね。ついでに、僕も萌が嫌なことをしたとは思ってないよ」
「佑都まで……どうして?私が邪魔しなかったら、もっと早く付き合えたのに。苦しむこともなかったでしょ?」
「確かにそうかもね。でも、あれは僕の弱さが原因だったんだ。あの後、ちゃんと聞いてれば誤解だと分かったはず。それに、萌のことを今度は大切にするって言っておきながら大切にできなかった。萌を傷つけただけだった。悪いのは、僕だ。ごめん、萌」



