チャラい彼は、意外と一途



このまま付き合っていても、きっとよくない。


萌ちゃんも可哀想。


「っていうか、佐野先輩忘れてたんですね」


「あはは、うん。萌には失礼だけど、それくらい浮かれてたんだよ。期待なんてしてなかったし。言い訳だけど、ふゆちゃんに好きって言われて死ぬほど嬉しかったから」


うぅ、なんだか恥ずかしくなったよ。


でも、それくらい想われてるんだって分かって嬉しかった。


ごめんね、萌ちゃん。


「さっそく萌に連絡しとかなきゃ」


「連絡先持ってるんですか?」


「うん、持ってるよ」


そりゃあ、そうだよね。


萌ちゃんは彼女だしら元より幼馴染みなんだもん。


連絡先持ってないなんて逆におかしいよね。


なのに、煮え切らない私の心。


はぁ、私ってこんな嫉妬深かったんだ……


なんか、自分が嫌になる。


「僕はふゆちゃんしかいらないから。ふゆちゃんしかほしくない。そう思ってるよ」 


佐野先輩には私の心が読めるみたい。  


わざわざそんなことを言った佐野先輩にそう思った。


でも、私の心はさっきと違って落ち着いてる。


佐野先輩ってすごいな。


「放課後になったら教室に来るよ。待ってて」

 
「分かりました」

 
教室に着いて、私達は別れた。