チャラい彼は、意外と一途



「そう、なんですか?」


「うん、そうだよ」


今も見る限り余裕そうだけど、これって隠してるんだ……


「あ、ふゆちゃんのお弁当今日も美味しそうだね!」


「ありがとうございます。よかったら、好きなのどうぞ」


急に変わった話題に首を傾げつつ、佐野先輩にお弁当を差し出した


「ありがとう。ふゆちゃんは卵焼きが好きだったよね?だったら、それ以外のを……」


ほんと、佐野先輩は優しいな……


そんなの気にしないでいいのに……


「別にいいですよ。卵焼き食べてみてください」


「いいの?」


「はい」


むしろ、食べてみてほしい。


佐野先輩の口に合うかどうか、知りたいから。


「じゃあ、ふゆちゃんがあーんで食べさせて?」


「えっ……」


ドキリとした。


佐野先輩はどこか甘えるような表情をしている。


母性本能のくすぐり方を知り尽くしてるのかも。


でも、恥ずかしいし……