チャラい彼は、意外と一途



怒ったような顔。


佐野先輩が来てから、緊張で心拍数は最高潮に高鳴ってる。


バクバクうるさい。


「凍堂先輩が協力してくれたんです。私がちゃんと話せるように」


佐野先輩の方をしっかり見て、落ち着いたような声を取り繕って話す。


伝えなくちゃいけないから。


「ってことは、ふゆちゃんが僕に話があるってこと?前も言ってたけど」


「はい、そうです」


「そっか。この間はごめん。素っ気なく接しちゃって。ちゃんと聞く準備はできたから、聞かせてほしい」


ドキドキ、ドキドキ…… 


1回深呼吸をしてから、口を開いた。


「私、佐野先輩のことが好きなんです」


口にした途端、大きな安堵感が生まれた。


まだ、佐野先輩の返事を聞いてないし、振られるかもしれないのにね。


俯きながら佐野先輩の返事を待った。


「今、なんて……」


そっと顔を上げると、信じられないといった表情をしている佐野先輩がいた。


……私の気持ち、知らなかったもんね。


「佐野先輩のことが本当に好きです」


もう1度私の気持ちをしっかり伝えた。


心臓がバクバクいってるのは変わらない。