チャラい彼は、意外と一途



顔見ただけで気づかれたってことは、相当酷い顔してるに違いない。


「そんな顔してますか?」


「うん、してるよ」


恥ずかしい……


湊君といい凍堂先輩といい、知り合いにこんな顔見られるなんて……


「佑都のことが原因?」


小首を傾げ、こちらを見透かすような瞳で見つめられた。


……図星で何も言えない。


「当たりか」


「は、はい」


「3年の間じゃ、ふゆちゃんと檜山君って男が付き合ってるって噂が流れてるけど、違うみたいだね」


「えっ、そんな噂が流れてるんですか!?」


「うん」


3年生の間でそんな噂が流れてるなんて……


それじゃあ、勘違いしても無理ないか。


でも、そんなの誤解だって見れば分かるような気もするけどなぁ……


「それで、佑都と何があったの?」


気遣うような様子につい話してしまった。


「……なるほど。佑都とふゆちゃんは見事にすれ違ってるみたいだね」
  

「すれ違ってる?」


「佑都はふゆちゃんと湊君が付き合ってると思ってる。ふゆちゃんは佑都が萌ちゃんと付き合って、佑都の気持ちが分からなくなった。そういうことでしょ?」