チャラい彼は、意外と一途



多分、自分のせいだと責めてるんだろうなと自分なりに解釈してたけど。


湊君が笑顔になってくれて、本当によかった。


「ふゆ、佐野先輩に頑張って伝えろよ。振られたら、俺が慰めるから」


湊君はそう言うと、にっと意地悪く笑う。


こういうところもあったんだよね。


「うん、ありがとう」


「じゃあな、ふゆ」


「バイバイ」


湊君のおかげで元気が出た。


あとは、佐野先輩に私の気持ちを伝えればいいんだよね……


よし、頑張ろう……!








と思ってたんだけど、やっぱりなかなか会えない。


自分から会いに行こうと思っても、やっぱり勇気がないし。


たまに会うけど、その時は萌ちゃんと一緒にいるんだ。


それを見るたび、せっかく決まった決意が風船のようにしぼんでしまう。


ダメだな、私は……


はぁとため息をついて、私は図書室に向かった。


本を返却しようと思って。


まだ返却日になってないけど、借りたい本があるし。


図書館に行くと、佐野先輩と萌ちゃんがいた。


とても仲良さそうで、2人で楽しそうに話していた。


その光景を見ると、羨ましくなる。