チャラい彼は、意外と一途



萌ちゃんの告白シーン、佐野先輩と萌ちゃんか付き合い始めてからの初対面。


久しぶりの佐野先輩に一気に心拍数が上がった。


「あの、佐野先輩。私、話があるんですけど……」


「ふゆちゃんにあっても、僕にはないよ。それに、話しかけないでって言ったでしょ?」


そっけない態度に上がった心拍数もすぐに落ち着いたけど、代わりにチクリと胸が痛む。


私、嫌われちゃったんだ……


その事実に気づいて、胸が苦しくなった。


「それって、萌ちゃんと付き合ってるからですか?」


「そうだね。それもあるかも。でも、1番は僕がまだ……」


まだ……?


その続きが気になったけど、佐野先輩はそこから口を閉ざしたまま。


「まだ、何ですか?」


「……ううん、何でもないよ。ふゆちゃんこそ、彼氏がいるんだから僕に話しかけちゃダメだよ」


はぐらかされた、そのことよりもまだ湊君のことで誤解されてるのがショックだった。


誤解を解いてないのだから当然かもしれないけど……悲しくなってきちゃった。


佐野先輩、私と湊君は別に付き合ってないんですよ?


もし付き合ってるのなら、湊君は人気だから噂になりますよね。


でも、私達は噂になってない。