「はぁ、俺未練タラタラだな。やっぱり時間がかかりそうだ。ふゆ、本当にごめんな。早く佐野先輩のところに行けよ。俺が引き止めておいてなんだけど。ふゆと佐野先輩のことをすぐには応援できないけど、想いはちゃんと伝えろよ」
それもある種応援なんじゃないかな……
湊君の優しさが嬉しくて、少し涙が出てきた。
「ありがとう、湊君。佐野先輩を探しに行ってくる!」
佐野先輩、私あなたに必ず伝えますから……
私が走り去って後……
「はぁ、失恋か。まぁまぁ短かったな。諦めるなんて言ったけど、当分は無理だ。本当は俺が彼氏になりたかった。もっと早く告白してればな」
そう湊君が呟いてを涙を流していたなんて、知る由もなかった。
佐野先輩、佐野先輩……どこ?
私は校舎を走り回っている。
体力がない私はすでに息切れてるけど、恋のパワーなのかずっと走ることができていた。
だいたい探したつもり。
あと、探してないのは体育館くらいだけど……体育館にいるのかな?
でも、とりあえず行ってみよう。
私はすぐさま体育館に向かった。
佐野先輩に伝えなきゃ……
その想いを胸に走り続けた。
体育館に着くと、誰かがいるのか扉に少し隙間ができていた。
もしかして、佐野先輩……?



