チャラい彼は、意外と一途



「湊君、私ね佐野先輩のことが好きなの。気づいたのは最近だけど、本当に好きなんだ。だから、ごめんなさい。湊君とは付き合えません」


深々と頭を下げた。


今まで知らなかった。


相手の気持ちに応えられないことがこんなにも辛いなんて……


前も辛かったけど、その時の比じゃない。


「ありがとう、ふゆ。少し時間はかかるかもしれないけど、ちゃんと諦められる気がする。その時はまた幼馴染みだな」


嬉しかった。


もう戻れないのかと思ってたから。


「うん!あ、一応言っとくね」


湊君に今伝えておきたい。


本当は伝えない方がいいのかもしれないけど……


ごめんね。


それでも伝えておきたいんだ。


「私、佐野先輩を好きになるまでは湊君のことが好きだったよ。本当に大好きだった」


湊君の目を見て、しっかり伝えた。


湊君は気づかなかったらしく、目を見開く。


「そうなのか?なら、もっと早く気づいてればよかったな。そうしたら、ふゆと付き合えてたのかもしれないのに」


確かに、湊君が好きな時に伝えてくれていればきっと私は大喜びで告白を受けた。


ううん、私が告白すればよかったのかも。


でも、私には勇気が出なかった。


結果、こうなったんだよね。