チャラい彼は、意外と一途



こんな状態で普通に食べれるのかと不安に思ったけど、頷いた。


クラスの人に視線を感じながら、佐野先輩についていった。


「また屋上ですか」


着いた場所は、前一緒に食べた時と一緒の屋上。


「うん、そうだよ。僕はだいたい屋上で食べてるからね」


佐野先輩はそう言いながら、鍵を取り出し扉を開ける。


屋上は立ち入り禁止のはずなのに、どうして鍵を持ってるんだろう……?


前来た時も思ったけど、またそう思ってしまった。


だって、不思議だから。


「前来た時も聞きましたけど、どうして鍵を持ってるんですか?」


「これは前も言ったけど、先生に許されてるからだよ。一応、僕は優等生だからね。屋上の鍵くださいって言ったら、何も聞かずすぐに貸してくれたよ。それから使わせてもらってる」


そうだったんだ。


忘れてたけど、佐野先輩って優等生だもんね。


見た目はそうだけど、中身が全然違うから。


普通に忘れてた。


学年1位で首席だから、頭良いもんなぁ……


先生から信頼されるのも分かるかも。


ただ、素行は気にしないのかと思うけど。


「よし、食べよう。お弁当持ってきたでしょ?」


「そりゃあ、そうですよ。そもそも、一緒に食べようと言われてお弁当持ってきてなかったら、おかしいじゃないですか」


「あはは、確かにそうだね」