チャラい彼は、意外と一途



「麗奈ちゃん」


「久しぶり。元気にしてた?」


レイナさん……


綺麗な顔に似合う名前……


「まぁね」


「そう。ねぇ、佑都。私達、もう1度付き合わない?」


色っぽい表情で問いかけるレイナさん。


やっぱり、元カノだったんだ……


それより、レイナさんは私のことが見えてないのかな……?


「私、佑都のことが忘れられないの。ねぇ、お願い佑都」


普通の男の人なら、誰もが好きになっちゃうんじゃないかな。


佐野先輩はこの人と復縁するの……?


もう、私のことなんて好きじゃない……?


様々な疑問が浮かぶ中、じっと佐野先輩を見つめてしまう。


「ごめんけど。僕は今ここにいるふゆちゃんのことが本気で好きだから。麗奈ちゃんとは付き合えない」


私の肩を抱いて、はっきりと言い切った佐野先輩。


……初めて見た。


佐野先輩が女の子を振ってるシーンなんて。


そんなに私のことが好きなんだ……


そう再認識して、顔がボッと赤くなったのを感じた。


「その子を?」


やっぱり私のことが見えてなかったらしく、驚きとショックが混ざったような顔をした。