私には分からないけど、そういうこともあるってことは頭に入れとこう。
でも、佐野先輩のことはきっと好きにならない。
私はこの時そう思っていた……
昼休みになると、教室の外に女の先輩が立っていた。
何で、先輩がいるんだろう……?
部会とかかな?
まぁ、とにかく私は関係ないよね。
そう思ってたのに、それは違って……
「一ノ瀬ふゆいる?」
私の名前を呼ばれてびっくりした。
私……?
でも、私あの先輩と接点ないよね?
名前も知らないくらいだし。
なのに、私ってどういうことだろう……?
「はい、私です」
手を挙げて立ち上がると……
「あなたが。ちょっと来てもらえる?」
「あ、はい」
行こうとすると、紗奈ちゃんに止められた。
「待って、ふゆ。あの、先輩なんか怖いから気をつけて」
「?うん、分かった」
何が怖いのかは分からなかったけど、とりあえず紗奈ちゃんの言うとおり気をつけることにしよう。
その先輩のところに行き、聞いてみる。



