チャラい彼は、意外と一途



佐野先輩に見られるなんて……


恥ずかしい。


「このまま放っておけないし、とりあえず僕の家に来て」


バサって、佐野先輩のブレザーをかけられた。


「えっ、悪いですよ」


「このままだとふゆちゃん風邪引いちゃうよ。僕は引いても大丈夫だから、来てて」


有無を言わせない口調でそう言って、私の手を引き佐野先輩は歩いた。


「あの、僕の家って……」


「大丈夫。変なことはしないから」


そんなことを言われても佐野先輩じゃ説得力なくて。


大丈夫なのかなって少し不安に思ってしまった。


「着いた」


そう言われて見てみてると、豪邸。


見ただけでお金持ちって分かる。


佐野先輩は何やらカードみたいなのを取り出して、機械にかざす。


すると、ガチャッと音がして扉が開いた。


中に入ると、本当に広い。


天井にはシャンデリアがついている。


いかにも、お金持ちの家って感じ。


「佐野先輩の家って、お金持ちなんですね」


「あぁ、うん。そうだろうね」


その返事は、佐野先輩にしてはそっけない。


「じゃあ、お風呂入って。もう入れてるから」


佐野先輩の服らしくて、大きいサイズの服を渡された。