チャラい彼は、意外と一途



熱くなった顔を隠すように俯く。


その時、ちょうど注文した料理が来た。


「お待たせしました。ごゆっくりどうぞ」


私と湊君の前に置かれた料理。


とっても美味しそう……!


フォークとスプーンを手に取り、フォークで巻き付けて、スプーンでそれを押さえつけながら食べる。


「美味しい!」


「美味いな」


同時に溢れる美味しいという言葉。


事実、本当に美味しいんだ。


「そういえば、ふゆ。まだ佐野先輩につきまとわれてるのか?」


「あぁ、うん」


「あの人はチャラいから気をつけろ。手も早いみたいだしな」


チャラい、それはそう。


だって、昨日も女の子と付き合うことにしたみたいだし。


「うん、気をつけるよ」


湊君の言葉に頷く。


「だったら、安心だな」


ホッとしたような顔を見て、心配してたのかなと思ってしまった。


佐野先輩だから、だと思うけど……


「ふゆ、口元ついてる」


「えっ」


考えてたからか、口元にティラミスがついてるみたい。


恥ずかしい……


「ふっ、相変わらずだな」


そう言って、湊君はティラミスがついているところを手で拭ってくれた。