チャラい彼は、意外と一途



「うん、時間あるしいいよ」


「よし、行くか」


手を握られたまま、移動した。


その間、いろいろな人に見られてる。


「可愛いカップルだよね!」


「ほんと。お似合いだし」


聞こえてきた言葉に驚いた。


カップル……


私と湊君って他の人から見たら恋人に見えるんだ…… 


それに、お似合いなんて……


湊君のことが好きな私には、それがとても嬉しかった。


湊君にとっては迷惑かもしれないけど。


「着いた。早く入るぞ」


私の手を引っ張って、お店の中へ。


「いらっしゃいませ。何名様ですか?」


「2名です」


「かしこまりました。あちらの席にお座りください」

 
指を差された場所に私達は座った。


テーブルには花が生けてあり、可愛い小物もある。


ここ、女の子に人気なんだろうな。


「お水をお持ちしました。メニューはこれです。お決まりになりましたら、お呼びください」


そう言ってすぐに去っていった店員さん。


湊君はそのメニュー表を覗き込んだ。


「へぇ、いろいろあるな」


「湊君ってここに来たことないの?」


「あぁ、ない」