マンションを出るとバイクに寄りかかって煙草を吸っている翼を見つけた。
その姿が怖いくらい絵になっている。
いつもよりセットされた髪、デニムにジャケットというシンプルな服を着こなす完璧なスタイル。
うん、かっこいい…。
天は二物を与えずってよく言うけど、きっとあれは嘘だね。
二物も三物も与えられてる人がここにいるよ。
そんな事を考えながら少しの間ぼーっと見惚れていると翼が私に気が付いた。
翼「はよ。どうした?」
理「え、あ、ううん!何でもない!おはよ翼。」
私はハッと我に返り翼に駆け寄った。
危ない。まさか自分の彼氏がかっこよすぎて見惚れてましたなんて言えるわけがない。
少し火照った顔をパタパタと手で仰ぐ。
翼「ほら、ヘルメット。」
理「ありがと。よし、じゃあ出発ー!」
私は翼から渡されたヘルメットを被りバイクに跨った。
翼「ちゃんと掴まってろよ。」
理「はーい!」
その言葉と共にバイクは走り出した。


