理「それから暫くは、魂が抜けたみたいだった。だけど、陸玖や永遠たちのお陰でまた学校に通えるまでになったの。これが、私の過去。」
話している間、何度も言葉が詰まりかけた。
あの時を思い出すと胸が苦しくなるから。
皆はこの話を聞いてどう思った?
私は自分の力を過信して結局親友を守れなかった。
そんな最低な人間の私を、皆はどう思っただろう?
怖くて手が震える。
菜「…理央は咲良さんが自分を恨んでるって思ってる?」
話し終えた後の沈黙を破ったのは菜々夏だった。
その目は真っ直ぐ私を見ている。
理「…それは、だって私が守れなかったから…。」
菜「違うと思う。」
きっぱりと菜々夏は言った。
違う?咲良は私を恨んでないってこと?
理「そんな訳ないよ。私の所為で咲良は死んだんだよ?」
菜「じゃあ何で最後に“ごめんね”なんて言ったの?恨んでる人が最後にそんな言葉出てこないと思う。」
理「それはッ…。」
菜「それに、咲良さんは理央がこういう世界にいる事を承知でずっと一緒にいたんでしょ?
確かに、理央たちに起こったことは私じゃ到底理解できないくらい悲しい出来事だと思う。」
菜々夏は真っ直ぐ、強く私に語りかける。
菜「でも、きっと咲良さんはそれを分かった上で覚悟を持って理央と一緒にいたと思う。危ない目に合うかもしれない、それでも理央と親友でいたい。その気持ちは私も同じだから分かるの…!だから、恨んでるって言われたらその覚悟を否定された気持ちになるんだよ?」


