理「…咲、良?」
私はそっと声をかけた。
すると私の声に反応して咲良がゆっくり振り向く。
久しぶりに会う咲良。
その姿は以前と違いやつれているようで心が締め付けられた。
理「咲良、そっちには何もないよ?お願いだからこっちに来て?」
私は鉄柵の向こうに立つ咲良に言った。
咲良が今から何をしようとしているか嫌でも分かる。
理「咲良、お願いッ。」
私はもう一度声をかけて手を伸ばした。
咲「ーーー理央、ごめんね。」
理「っダメー!!!」
咲良は悲しそうな笑みを浮かべ、その一言だけ残して私の目の前から
ーーーー消えた。


