キーンコーンカーン
最後の授業の終わりを告げる鐘が鳴り、生徒たちがぞろぞろと学校から出て来る。
理「…あ、来た来た!咲良〜!」
私がそう呼ぶと、咲良もこっちに気がついて手を振りながら小走りで向かって来る。
理「おかえり、咲良。」
咲「ただいま!理央、涼。迎えに来てくれてありがとう。」
涼「どういたしまして。じゃあ倉庫行くか。」
咲良が車に乗り込むと車は動き出した。
理「今日は学校休んでごめんね?何もなかった?」
私はいつものように何となく聞いた。
咲「……う、うん!何ともなかったよ?あ、でも理央がいなかったからものすごく暇だったかなー?」
一瞬、本当に一瞬だけ咲良の表情が強張った気がした。
でもすぐにいつもの咲良に戻ったから私はあまり気にしなかった。
理「そっか、なら良かった。紫苑たちがお菓子用意して待ってるって!」
咲「本当?やった!」
そう、ここでもっとちゃんと咲良の変化に気がつくべきだったんだ。


