陸玖side》
繁華街の裏側。
賑やかな表側とは違いここは暗く人も寄り付かない。
俺は親父から頼まれた仕事を終え、いつものように見回りがてら路地裏を歩いていた。
何もないしさっさと帰るか。
明日は久しぶりに学校でも行こうかなー。
そんな事を思いながら来た道を戻ろうとした時だった。
「ーーよぉ、久しぶりだな…陸玖。」
前の角からある人物が現れた。
陸「…あぁ、1年振りくらいか。元気だったか?
ーーー涼。」
涼に最後に会ったのは1年前。
“あの事”があって以来。
それまではよく一緒にバイクを走らせたりしていた。
涼「ま、そこそこって所だな。陸玖も元気そうだな。」
陸「まぁな。直人たちは一緒じゃねえのか?」
涼「アイツ等は置いてきた。一緒だと何かと面倒くさいからな。ーー特に、理央の事が絡んでくると。」
そう言って、じっと俺を見据える涼。
やっぱそう言うことだよな。
涼が何のためにここに来たのかは分かっている。
理由なんて一つしかない。
涼「…陸玖、率直に聞く。
ーーー理央はどこだ?」


