狼姫と野獣

晴ちゃんとのお喋りが楽しすぎて、あっという間に門限の18時を過ぎてしまった。

別に門限を過ぎたところで怒られないとは思うけど、お母さんたちを心配させるから早く帰らなきゃ。



「ごめん、晴のこと言おうと思ったんだけど、永遠なら気にしないかなって勝手に思って」



帰ると言って家の外に出た私に快が謝る。

謝ることないのにな、と思って笑いかけた。



「うん、始めはびっくりしたけど晴ちゃん可愛いから癒された」

「よかった。……永遠、家まで送るよ」

「ううん、迎えに来てくれるからいいよ」

「そっか」



……あ、違う。受け答えはこうじゃない。



「こういう時は『ありがとう』だよね。快、ありがとう」



「覚えてたんだ」と言って照れくさそうに笑う快。

また明日と笑って別れて、迎えに来てくれた車に乗った。