「いやー昨日は面白かったわ。

イケメンを拝むことができたし、

何より久美ちんのヤキモチ妬いてる顔が見られたし」




翌日学校へ行くとニヤニヤした真衣に絡まれた。




「なにそれ、からかってたの!?」



「いや、だってさ。

久美ちんの恋愛話って全然聞かないし、気になってたんだよね。

そしたら、なんかいい感じだったじゃん!

常木さん私が話しかけてる時もちらちら久美ちんのこと気にしてたし。

帰る時も、なんか久美ちんに耳打ちしてたし!」




真衣は興奮しきっていた。




「もー! なんて甘酸っぱいんだ! わたしゃ甘すぎて卒倒しそうだったわ」



「真衣、すっごく常木さんのこと気に入ってなかった?」



「まあイケメンには変わりないけど、私のタイプではないな」




もうちょっとワイルドな方がいいわ、としばらく真衣は好きな男性のタイプの話に花を咲かせた。