帰ってきたら、なぜか部屋が荒れていた。




私のいない間に何があったのだろう、机の位置は歪み、窓は開け放たれ、座布団は遠くに吹っ飛んでいた。




真也と常木さんはといえば、並んで横になって寝ていた。



スースーと二人は気持ちよさそうに寝息を立てている。



常木さんは浴衣がはだけていて、なんというか、憚られるので言葉を謹んでおく。

そっと掛け布団を二人にかけ、私は怒りに任せて奮発したハーゲンダッツを机に出す。




二人のぶんは溶けそうなので冷蔵庫にしまっておいた。