河野さんが笑みを浮かべ鈴木さんを見つめる様子を見ると、何やら企みがあるのではないかと勘繰った。






 実際、私のその直感は正しかった。






 翌日の放課後、私たちは千秋神社に集まった。





だんだん陽も長くなってきたので、集まった時はまだ陽が出ていた。







西日が差し込んで地面からの反射も相まったこの時間帯は、ものすごく暑い。






見渡すとクラスのほとんどが来ているようだった。真衣も椎名も、そしてあれだけ嫌そうな顔をしていた真也までも来ていた。






昨日河野さんに睨まれていた鈴木さんも来ていて、隅っこの方で気配を消したくてたまらないといった様子だった。








「じゃあ、みんな集まったっぽいから、ペア決めよう」



 河野さんは即席で作ったくじを引かせてまわった。