私はその後、輝羅くんと会うことになった。



正直言って怖いとしか思わない。



また物理的にも精神的にも縛りつけられたらどうしよう。



でも、修斗くんが少し離れた陰で見張ってくれているみたいだから安心。




それに、彼といずれきちんと話さなければいけないのは分かっていたから。



それだけは逃げたくなかった。




長く続いた沈黙を破ったのは輝羅くんの方だった。




「莉桜は俺のこと、嫌い?」



「…」




「なんか、言ってよ」




泣きそうに、浮かべている笑顔を歪めながら彼が言った。



「嫌いなんなら言ってよ。嘘を吐かれるほど辛いことなんてないから」



「…わからない」



私の言葉に、輝羅くんが目を見開いた。



予想もしなかった言葉だったんだろう。