というわけで、私は輝羅くんに監禁される生活を無理やり始めさせられた。



学校の行き帰りはもちろんのこと、家では首輪までつけさせられてる。



輝羅くんはそれでご満悦のようで、



「やっぱり自分の好きなものは一番近くに置かないとね」



と言っていた。



「本当はさ、今みたいに学校にいる時だって一番近くの席に置きたいし、どんな時も首輪とリードつけて俺についてきてほしいけどね。ってかもしかしてさ、」



輝羅くんの生温い息が私の首元にかかる。



「意外と監禁生活楽しんでる?」



その言葉に、私はビクッと反応してしまう。



あまりにもこの考え方は曲がってる。楽しいと思う人もいるかもしれないけれど、私はこういうのは好きじゃない。好きじゃないならやらせないべきだ、と思う。



私が何も言えずにいると、輝羅くんはにこりと笑みを浮かべた。



「もー、莉桜はいつも感情表現が下手なんだから」



と制服の上から身体のラインをなぞられて、つい気持ちいいって思ってしまう私はおかしいのかもしれない。



そしてこんなに反応してしまうのが恥ずかしい。



「ほらもうこんなに濡れてー」



「授業始まるから!」




私は輝羅くんを突き飛ばして走り去った。




後ろを振り返らなくても、輝羅くんが不機嫌な表情をしているのが分かった。