それからしばらくしたある日の夜、お風呂から上がるとちょうどLINEが鳴った。
『ちょっと出てこれる?』
通知を見ると、輝羅くんからだった。
『むり。今風呂から出たばかり』
私は冷たく返すが、輝羅くんはそれで納得してはくれなかった。
『出てきて』
絵文字もなにもないその冷たい文章に、嫌な予感がする。
『わかった』
私はそう返事を送ると、急いで身体から水気を取り、その辺にあった服をがむしゃらに着て外に出た。
家の前には、予想していたけれど輝羅くんが立っていた。
「…何?」
私から話を切り出した。
「最近、顔色が良くなったな」
そんなことを、輝羅くんに言われた。
心の中で警鐘が鳴り響いたのが分かった。輝羅くん、もしかして私が修斗くんと連絡を取り合っていることに気づいてる……?
「え、そう思う?私、化粧水変えてみたんだよね」
慌ててにこりと笑う。
バレていないよね。
バレたら終わる。
たぶん、命さえも危ういことになる。
だから、どんな嘘をついてでも、私は押し通すよ。
「…ってかさ、私に飽きたんじゃないの?」
私は話題を逸らした。
なんで私にいきなりLINEしてきたの。
自分から離れたいって言ったんじゃないの?



