キミと、光さす方へ

お母さんはジッと松本くんの顔を見つめている。


「あなた、転校生なんですってね」


「え、あ、はい」


突然の質問に松本くんが慌てて頷く。


「そう……」


「どうしたのお母さん、そんなにジロジロ見て」


「いいえ、なんでもないの。さぁあがって」


お母さんは左右に首を振りニッコリと笑顔を見せたのだった。