遠目でも伝わってくる。あの人は私には無い女性らしさを全部もっているようなとても魅力的な女性だと。
そして彼女の手を引いているのが私が大好きなアニキであることは、どうしても目を背けたくなる現実であった。
それでもやっぱり時間は流れていく。
私の想いを置いてけぼりにするかのように。
「良いシュートだな伊波」
「ありがとうございますキャプテン!」
かつてアニキが通っていた中学校に入学した私は、迷わず男女混合のサッカー部に入部届けを提出した。
昔アニキが来ていたのと同じユニフォームを着るのが私の夢の一つであったのだ。
そうしてサッカー部に入部した私は、九割が男子部員な環境でも日々勇ましくボールを蹴っていた。
元々運動することが得意であった私は、入学して間もないにも関わらず男子に引けをとることもなく試合では点を勝ち取っていった。
女子は大人しくマネージャーでもやっとけだなんて言う男子を負かした時は、本当に気分が良かったものだ。
そして彼女の手を引いているのが私が大好きなアニキであることは、どうしても目を背けたくなる現実であった。
それでもやっぱり時間は流れていく。
私の想いを置いてけぼりにするかのように。
「良いシュートだな伊波」
「ありがとうございますキャプテン!」
かつてアニキが通っていた中学校に入学した私は、迷わず男女混合のサッカー部に入部届けを提出した。
昔アニキが来ていたのと同じユニフォームを着るのが私の夢の一つであったのだ。
そうしてサッカー部に入部した私は、九割が男子部員な環境でも日々勇ましくボールを蹴っていた。
元々運動することが得意であった私は、入学して間もないにも関わらず男子に引けをとることもなく試合では点を勝ち取っていった。
女子は大人しくマネージャーでもやっとけだなんて言う男子を負かした時は、本当に気分が良かったものだ。



